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2008年12月22日 (月)

vol.7 キモノなタテモノ

まずは、この圧巻のガラスモザイクの天井をご覧ください084_2

オレンジ黄色ベースで、温かみもあって、見ているとなんだかワクワクしてくるような元気の出るようなほんとうに素敵な天井ですよね・・・

こちらは東京の日本橋にある近三ビルという建物です。

本日は2008年4月号からの記事をピックアップ。4月号の表紙になっているのもこの近三ビルです。

ところが、このビル、内装はこんな目の覚めるような鮮やかな色彩なんですが、

外観は意外にもこんな感じなんですね~084_3

四角くて、窓がバーッとあって。装飾らしいものは一切なし。

このコントラストは何?そして、あのモザイクは何を描いている??と、記事の執筆者は考えたんです。そして行き着いた、こんな気づき

「布地の柄みたいだなあと思って気がついた。もともと近三ビルは森五商店の東京支店として建てられたもので、森五商店は近江の呉服屋である。補修前の外壁は黒褐色。そして内側に黄色とオレンジの天井。これは着物ではないのか。渋い色の着物の内側に華やかな裏地を付けた着物というのがデザインコンセプトなのではないだろうか。」

これを読んだときは、「へえ~~~~~」と感じ入ってしまいました。

着物を建物で表現したなんて、なんて粋なんでしょう

さらに執筆者は、この天井から、モザイクの魅力を語っています。

曰く、モザイクはテッセラ(モザイクに使われる材料の一片)を組み合わせて表現するもので、その表現は絵画的なデザインの楽しさ美しさだけでなく、そのテッセラの様子そのものがモザイクの醍醐味になる、ということ。

「モザイクにはモザイクにしか表せない世界がある」。

すごく、モザイクに対する愛が伝わってきますよねー。

モザイクの作品を見る姿勢がしゃんとする気持ちです。

本日のブログ:2008年4月号「タイルの本」モザイク建築ラビリントス①「近三ビル―テッセラの愉悦」モザイク作家・喜井豊治 より抜粋・カッコ内は全て引用

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コメント

日本橋ですものね~江戸っ子ですよ。なんて粋なビルでしょう
たまに、もっと東京の街もこのイロドリモザイク内装のような外壁にしてくれればいいのにと思うことがあります。なんというか、全部灰色に見えて寒々しく感じることがあるというかでもよく見ると、細かく趣向が凝らされているビルがあったり、それぞれ違うんですよね一見クールに装うのが都会流?しかし近三ビルみたいに、中に入ったらおもいっきりだったらカッコイイですよね

投稿: おはな | 2008年12月26日 (金) 16時33分

「タイルの本」2008年11月号の「ダントー・TILE DESIGN CONTEST」の授賞式の記事で、審査員の建築家の方が、「どうも日本のまちは、景観がイマイチだ。次世代に残っていく建築物づくり、まちづくりを、建築家やメーカーが一緒になってやっていこうではないか!」というアツイ講評をされてまして、えらく感激したんですが
一見クールな都会風も、圧倒ゴージャスも、いろいろな建物・まちなみがあったらステキと思います。
上記の建築家さんみたいな、情熱のある方々がつくった建物が一つでも多くある、そんなまちが増えていくと良いですね~

投稿: マナ | 2008年12月26日 (金) 22時49分

『タイルの本』を読むようになって、誰かの情熱が込められた建築というのは、ぬくもりを感じるものなんだな~といつも思うんです
クールもゴージャスも、建物も街並みも、情熱で変わっていくのかもしれませんね

投稿: おはな | 2008年12月27日 (土) 08時35分

着物のようなビル。面白いですね。
外装よりも、中がこっているという考えがいいです。
外から見るより、中でじっくりみるほうが、見ている人を楽しませてくれるのでしょうか。
良く考えてみると人間も似ているのかもしれません。一見怖そうな人も、話してみたら案外魅力的だったりしますね。
建物を覗いてみるように、周りの人にもちょっと気をかけて覗いてみると、意外な発見が出来るかもしれません。そんな気がしました。

投稿: もんご | 2009年1月 3日 (土) 13時43分

実は、外はそっけない感じなんですが、これはこれで、建築当時(昭和6年・1931年)「装飾たっぷりの建築物が多い中では異彩をはなっていただろう」(本誌より引用)とのことなんです
だから、外見は外見で、また違った味わいが楽しめるって感じだったのかな~と思います。
「人間と似ている」というのは全く同感です
どんなに長く付き合っている人にでも、「意外な発見」って出来るものですよね~。
というわけで、モンゴさん、今年もよろしく~

投稿: マナ | 2009年1月 4日 (日) 22時25分

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