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2009年5月

2009年5月28日 (木)

vol.21 めじのはなし。―『タイルの本』2008年6月号より

本日は、『タイルの本』08年3月号から連載が続いているコラム「タイルよもやま話」の1編をご紹介したいと思います。

08年6月号の「タイルよもやま話」の見出しは、「ネット貼りと目地」。

コラムニストは、東京新宿にできた日本化成社屋に施された左官職人・挟土秀平さんの仕事に「このような目地の使い方もあるのだ!」と感嘆したという出来事から、タイルの目地に思いを馳せます

ちなみにその左官仕事とは、「カラフルな100角日干し煉瓦に出っ張った目地」というものだそう。見たことないですけど、ちょっとオモシロそう~

タイルの目地は、「タイルのネット貼りや大型化によって、単なる間充材に堕している」となげくコラムニスト。

私は先日、モザイクアート体験をしたのですが、目地を詰める前と詰めた後って、ぜんぜん作品の印象が変わるんですよね~

目地を表情の一部にしている商品もあって、『タイルの本』08年8月号では表紙を飾っています。下参照。(名古屋モザイク工業の「麻の葉」という商品)

この商品は、海外でも人気があるそうですよ

088

あと、「盛り上げた目地」といえば「なまこ壁」ですね。

Photo

この「なまこ壁」も、「漆喰を盛り上げた目地に美的な目的とは別に、防火・防水の機能があることを知り、挟土氏の目地が単なるデザインだけから生まれたものではないことを知りました」ということです。へえ~、昔の人の知恵ですよね~

タイルにも「目地にどのような機能と意匠性を持たせられるか、より真摯な取り組みが火急の要」と語るコラムニストです。

このコラム、1ページの半分という短さながら、ぐっとスパイスが効いていてオススメ

タイルから社会を見、社会からタイルを見る目がやしなわれます

本日のブログ:『タイルの本』08年6月号「タイルよもやま話4」より抜粋・引用

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2009年5月10日 (日)

vol.20 タイルde考古学―『タイルの本』2008年4月号より

タイル考古学とは、「タイルを分類・編年することで遺跡や建造物の年代決定、文化や社会の変化をも解明できる」学問のこと。

日本のタイル考古学の大きな発展に寄与したのが、2003年兵庫県・淡路島の「珉平焼窯跡(みんぺいやきがまあと)」(賀集珉平[がしゅう・みんぺい]が江戸時代後期から始め、1885年[明治18年]からは淡陶社[だんとうしゃ]に引き継がれた窯。明治時代にタイル生産を始めた。)おいて発掘されたタイルたちだそうです。

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写真の色とりどりのタイルを見ていると、なんだかワクワクしますよね

ここで膨大な出土物が発見されたおかげで、分類と編年が進んだそうです。ちなみに、編年に大きな役割を果たすのは、なんだと思いますか??

タイルのもよう?カタチ?・・・いやいや、実は「裏あし」が編年のキーポイントらしいですよ。「陰の立役者」ならぬ、「裏の立役者」ですね

こうして編年されたタイルが、建築物の建築年代や修理履歴を割り出すカギになる、というわけです。おもしろーい

さて、そんなタイル考古学の視点で見るとおもしろいのが、横浜の山下居留地跡なんです。

今年は横浜港開港150周年にわく横浜。

「開港以来、日本の近代化を語る上で欠かすことのできない地域である」という横浜の山下居留地跡は平成19年に発掘調査が行なわれ、ドイツのビレロイ&ボッホ社のタイルや、裏に「ENGLAND」の刻印があるタイルなどが、ドイツ系やイギリス系の商会館などから多数発見されたとのこと。

084_2

タイルのみならず生活用品も多数出土しており、「この中でもタイルやワインボトルなどは当時日本で生産されておらず、幕末から明治期においては様々な物資がはるばる本国から運ばれ、自国系の商館や邸宅に大切に使用されたことを裏付けるものと言えよう。これらは日本の(・・・中略・・・)近代化の歩みを伝える一方、遠く離れた異国での生活に憩いを与えたタイルではなかろうか。」

本日のブログ:2008年4月号『タイルの本』「特別寄稿 タイル考古学の魅力と意義 兵庫県教育委員会文化財室/深井明比古氏」より引用・抜粋・転載

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2009年5月 6日 (水)

世界のナベアツとタイルの意外なカンケイ

昨日テレビを見ていましたら、あの「3の倍数と3のつく数字のときだけアホになる」世界のナベアツ物語をやっていまして、ですね。

「3の倍数と3のつく数字のときだけアホになる」という奇想天外なギャグが生まれるまでのドキュメンタリーでした。

私はあまりお笑いに詳しくないので、新人芸人かと思っていたんですが、芸暦長いんですね世界のナベアツさん。

売れかけていたのにコンビ解散とか、放送作家への転向とか、コンビの再結成とか、いろいろと経ていくなかで、「お前はアホやってるときが一番おもろいで」と先輩芸人からアドバイスがあったとか。

「アホやる・・・でもどうやって?」と悩む悶々とした日々を送るナベアツさんにひらめきを与えたのが、道に敷いてあったタイルだったというんです・・・

そのタイルは、どうやら3枚ごとに違う色が張ってあったらしいんですね~

1枚、2枚、3枚。1枚、2枚、3枚・・・と違う色のタイルを数えながら踏みしめていくのが楽しくて、ハッと気付く。「これやこれを何とかカタチにできないやろか

そして生まれたのがあのギャグ。

道端のタイルがあのギャグをねえ~。へえ~。とちょっと感動?してしまいました。

どこの・どんなタイルなんでしょうねえ。

テレビでは再現VTRを流していたけど、あそこが実際の場所なのかなあ。

ご存知の方がありましたら、ぜひ教えてください

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